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ツンドラの遊牧民、ネネツ族の一家にお世話になるのだが、
まず言葉が通じない。まあ、それはいつものことではあるが、
一家のおかあさん、なかなかである。
「笑えばいいのよ。」と言ってみんなで笑う。
この御時世だけに心にしみる。
笑うことによってどのくらい人が助けられることだろうか。
また、厳しい生活環境の人たちほど親切だったりする。
そうしないと生きていけないからなのだが。
欧米系の社会に多い傾向だと思うが、
目が合うと必ずほほえんでくる。
これも私は敵ではありませんよ、もしくは正常な人間ですよ、
という印しとのこと。
厳しい生活から生まれてきた習慣である。
わたしもいつのまにか、知らない人に会う度にニコっと微笑む
習慣が付いてしまった。
日本でこれをすると無気味なことこの上ないですが。
しかしなんで外人ってあんなにいい笑顔ができるんだろ。
(西洋人ね)
あんな人たちが戦争をしようとするのが不思議。
笑顔といえば、やはり微笑みの国、タイ人の笑顔はいいね。
先日、ふとしたことからタイの一家にお世話になりました。
パタヤという歓楽街とラヨーンという海辺の街の間にある
タイ海軍の駐在する街です。
1泊だけのことですが、ウルルン的なムードになるものです。
大家族と一緒に海水浴とかいったりして。
クーラーがないと眠れないだろうからって近くのホテルを
案内してくれるようだったのだが、せっかくなので家にそのまま
泊めてもらったところ、いらない、大丈夫ってわたしは言うのに
家で一番大きな扇風機を用意してくれたり。
(直接の風が苦手なのでけっきょく壁に向けていたのだが)
別れ際にまたいつでもおいでとか言われてね。
言葉がほとんど通じなかったので、ここはやはり満面の笑顔。
3食続けてタイ料理は、身体にそこそこ厳しかったのですが、
アロイ、アロイ(おいしい、おいしい)の連発で過ごしました。
量も相当なもので食べ切るのが大変。
父さんが一生懸命ビールなんかも飲まそうとするものだから、
最後にはわたしにバンコクまで一気に戻る体力が無くなって、
車を途中で停めてもらい、その街に泊まったりしました。
ホテルにチェックインするまでずっと見守られてしまいましたが。
渋さ知らズでツアー中にも、お金持ちの芸術家の集まる街に
ホームステイしたことがありますが、
人を持てなそうという気持ちに貧富の差は関係ないですね。
どちらからも気持ちが伝わってきて別れ際にウルルン気味に
なったものです。
果たしてわたしが客人を向かえた時にそんな気持ちでしっかり
対応できるのであろうか。
気持ちのゆとり、経済ともに半端すぎるな俺。
何もない四畳半なんかで、でもおいしいお茶を立てたりして
人をもてなすことができたらなあ。
よしそれを40代の目標にしよう。