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じつは以前に同じ症状が出たことが1回あって、その時はフィルム装填がうまくいっていなかった、つまり自分のせいだと思って諦め、フタを空けてみるとフィルムはどうやら撮った分だけ進んでいてがっかり。最初から撮れていないのと、撮れていたのにダメにしてしまったのでは、後者の方がダメージ大なのはなぜ。
今回同じ症状だから、もうフタは開けないもんね、と、途中巻き戻しボタンを押すも反能無し。表示を見ると「フィルムが入っていない」ことになっている。カメラは「入っていない」と思っているのだから、巻き戻しを押しても巻き戻してくれるわけがない。メカじゃなくて電子制御の部分がおかしくなったのだな。プロの人たちはこういう時に、手で巻き戻せないなんてゆうずうがきかないなあ…と機械式のマニュアルカメラを持って仕事、とくに寒冷地なんかには行くんだろうな。ぼくは日ごろ、オートフォーカスや露出その他、電子式の恩恵を存分に受けているから、こういう時に機械式の方がなあ…なんて絶対に言いませんし言えません。
でカメラ。前例からいうと、取り出せばたぶん何事もなかったように動いてくれるとは思うのだが、10数枚はとはいえ大事なカットだ(かも知れない)。暗室もないから下手に自分の手で取り出してパトローネに詰め直したりすると感光しちゃうかも知れないから、これはこのままにしてカメラ店に持っていこう。と、その場は併用しているスナップ用のコンパクトカメラで数枚撮っておしまいにした。
起こった出来事にはすべて意味がある。という考え方があるとするといったいこの故障はどういうことか? そこで考えてみた。
『正月くらい休んだらどうだ』…なるほどそうかも知れない。
『おまえはコンパクトの方が向いている』…なるほど確かに。デザインもいいし。
『前のカメラが寂しがってるぞ』…悪かった>MZ-3
……フムフム何だかわかってきたぞ。でも他にもきこえてくる。
『もう一台買っちゃえ買っちゃえ!』…げっ、何を言うか。
『ペンタックスはイマイチだって言ってるだろ』…そりゃないよー。
『オートフォーカス、トロいだろ』…だからマニュアルで合わせてるんだってば。
『ミノルタなら早いしファインダーの見えもイイぞー』…くどい!
『いっそのことレンジファインダーにしろ。ライカだライカ』…オレは福山雅治じゃない!が、レンジファインダーカメラは、欲しいなあ…。ベッサなんて素敵。
……とまあ(だんだんマニアックになり失礼いたしました)このように、よく考えているうちによくわからなくなってきて、考えすぎはよくないということがわかります。ちなみに壊れたカメラはペンタックスの『MZ―S』という、去年夏に発売されたものです。最終的にですますに落ち着いた。