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マーケットの規模は違うけど、これは自分にも栗コーダーにもそのままあてはまる。ライブをやるにしても、CDを作るにしても、受注の仕事にしても、このことが最も重要な項目なのは間違いない。このモチベーションの欠如したものの回りには人は集まってこない。「曲に出ちゃう」とあったけど、ほんとうにそうで、人はこういうことにものすごく敏感だ(昨日観たアニメ『サクラ大戦』もそうだったけど、技術もすごいが、やはり一眼となったこのやる気、これに感動するのです)。
ムチャクチャな話だが、発注通りに作られたつまらない音楽と、発注からずれているけど面白いのではどちらが良いか? ありゃ、これは微妙だ。例が良くないね。まとにかく、仕事にしてもバンドにしても面白がってやることが大事ですがんばろう(このことはまた考えてみる)。
さて掲示板では、昔作ったグッズのTシャツが人気で、そのことはじつにありがたいことで、リクエスト、嬉しく思います。しかしながら、さっき書いたことはグッズ制作にもあてはまるわけで、売り切れたものを新しく作り直すことはまずないと思います。
ファンのみなさんは「そんなケチなこと言わなくてもー」などと思われるかも知れない。ちょっと説明すると、それぞれのグッズは、アルバム発売やら、本の完成がライブに間に合わなかった時の、こう、何と言うかプラスやマイナスの凝縮したエネルギーの作用があった上で出来てきたものであり、そういう意味では自分達にとっては一回のライブ、一枚のアルバムと同じようなものなのです。
そう思っている僕たちに「また作ってください」と言ってもらうのは、とても嬉しいけれども「あれと同じアルバム作って」と言われているのに近いニュアンスで受け取れてしまうのです(極端な言い回しですが)。これは僕がこういうことに、より敏感だということであり、他のメンバーはまたちょっと違うかも知れないので何とも言えないのですが。なものですから、リクエストしてくれる皆さんはまったく悪くないので誤解なき様願います(これからもリクエストは遠慮なくガンガンしてください。ただ、それに応じられるかどうかは別な話になるので、フムフムと楽しく眺めさせてもらいます)。
問題は、デザイナーの竹智君含め、僕たちが商売の能力が低いと言うことです。だいたい一枚売るたびに数百円の損をするようなグッズなんて普通、作りませんよね(ばかりこうTシャツ…大笑)。
お店を次々に何軒も作っていったり、どんどん事業を拡張していけるような商才のある人は、たぶん売り買い自体の面白さに魅力を感じることが出来て、それを心底楽しんでやっているのでしょうね。いいなあ…。とにかくウチらはそういう能力は皆無である、と。
ではあるが、こういうニーズが数多く出てくるのであれば、それに対応できるシステムは考えた方が良いだろう。と思っているところではあります(なるべく実行するのに苦痛の伴わないもの…笑)。得意な人にはほんのちょっとのことでも、自分には高い敷居なので、うまく行くかどうか分かりませんが、あくまでいやなことは出来ないのでご安心を(こんなところにも『しなきゃ』は出ちゃう)。そして気長にお待ちを(笑)、ということで。
Tシャツのことを言いたいために近田さんの文章を引いた、のではなく、近田さんの文章のことを書いていたらTシャツの話になった、というのが今回の道筋です。Tシャツのことはずっと考えていたのでちょうど良かった。現状の確認ですが「ばか」「りこう」Tシャツは品切れ、再版(販)なし。「リコーダーTシャツ」は竹智君に問い合わせ中。