top profile discography schedule blog twitter facebook order other


日曜カメラマンの修行時代 from 栗原正己


2002年06月21日(金)録音終わって

 数日たった。

 翌日18日は午後起きて、TVで日本×トルコ戦を観戦。「戦」がダブってしまったがこれは良いのか。にわかウォッチャーのくせに、負けて自分でもがっかりするくらいがっかりして何もやる気がしなくなってフテ寝した(笑。いや笑い事ではない。録音前に負けてたら大変なことになっていたのではないか)。

 19日は昼から17日録音の音源ミックスダウン。夕べフテ寝してる分、午前中にちょっとだけ睡眠をとってから出かける。
 じつは持ち帰ったテープ(MDだが)を聴いてちょっと音が足りない部分があること発見。しかも気付いたのが夜中。もちろん足りないくらいが良い場合も多々ありますが、それは結果としての場合。やり残し感のあるまま仕事を続けるのは経験上身体に悪い。回りにとってはメイワクな話だが、昼前に追加録音の手配をして(ミキシングの途中に1時間ほど録音作業を割り込ませてもらう。手配は通常はもっと早くしておくべきだ)現場に。
 夕方、近藤君に来てもらって4曲ほどにをギター、バンジョー、三線、BS-2を、そのついでに自分で3曲ほどにリコーダーをダビングさせてもらうことにして、それ以外の曲のミックスを始めてもらうことにした。基本的にスタジオにはエンジニアとアシスタントと僕だけ。時々雑談もするけれど、作業は殆ど淡々と進む。
 ダビングは簡単に終わったけれど16曲分のミックスはそこそこ大変で、明け方4時までかかってしまった。イトケンがライブの後、立ち寄ってくれた。自分以外に録音作業にかかわってくれた人がいると、それだけで気が楽になる。うまくまとまった曲が殆どだと思うが、現時点ですでに「こうすればもっと良かった」と思う曲もある。それは100%自分の責任で、曲数が多くなるとやっぱり途中でどうしても気のゆるむ場面があったり、エンジニア氏に対して「こんなに何度もバランスを変えてもらって申し訳ない」とかいろんな気持ちが入ったりもする。で、これくらいでオッケーだろう。なんて自分に言い聞かせたりしちゃうことがあって、それはその時点では言い聞かせてることすら意識の上にのぼってきていないものだから始末が悪い。頼めばエンジニア氏(そろそろ実名だ。小林さんといってとても優れた方です)は快く何度でもトライしてくれることはわかっている。こんなに何度もやり直してキメられない自分がいやなのだ。そこがダメなのだ。共同作業でのそこらへんの呼吸がオレはまだまだなってない。
 
 20日。午前中2時間くらい寝て、14時からの打ち合わせAに。11月頭に本番がある人形劇の音楽を担当するのだが、面白いのができそうなのでそれはまた追って情報を出します。
 その後20時からの打ち合わせBまで時間にだいぶ余裕があったが、とりあえず現地の近くまでコマを進めようと、杉並から築地まで車で移動するも、代々木あたりで降り出した雨音とリンクしたか急に眠くなったので車を止めて仮眠してみる。何度か目がさめるがどうしても起きられず、何度目プラス1度目かに時計をみると打ち合わせまであと20分。1時間半以上寝ていたようだ。体温が下がっていてこれから仕事なんて絶対あり得ないイヤ〜気分。別な日にしてもらっておけば良かったと後悔しながら遅刻前提で代々木を出発。運良く道がすいていて間に合うと思ったがスピードが出ていてうっかり通り越してしまい、左折をくりかえして戻ろうとして道を間違えて15分遅刻。
 中身は、ピタゴラスイッチの追加録音について。この仕事は内容がほんとうに面白く、打ち合わせではただナルホドナルホド…と感心しているばかり。佐藤雅彦さんは自分のアイデアを「面白いでしょう」と言いながら、本当に面白そうに話し、それが本当に面白いのだ。…と、このように、目がさめてしまえばこっちのモンだ。水曜の夜10時45分までにデモを2曲。打ち合わせしながら、佐藤さんが自ら買ってきたという護国寺の郡林堂というところの大福をいただく。オレは今まで大福を誤解していた。すまん大福。

 21日は、そんなもろもろの影響で、リコーダーのリハビリを少しした以外、ほとんど何も出来ない一日となりました。

 と21日の夜中に書いてそのままUPせずに寝てしまい不覚。につき21日付けで出しておきます。録音の中身の感想をそろそろ書かないと忘れちゃうな。と自分に。

[link:75] 2002年06月24日(月) 05:05


2002年06月27日(木)録音終わって(2)

10日ほど経ってしまった。早い。ところでここのところ気温も低くっておまけに毎日雨で、太陽光線を浴びていないものだから体内時計のリセットおよび交感神経と副交感神経の入れ替えがうまくいっておらんようで僕は今一つですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。さて速度が速度ではありますが、続きに戻ります。

 ミックス終えてからは一週間強。しかしアレだ、ここに載せた仕事準備過程のテキスト、ひどいですね。すまんです。
 まず、気合いを入れて取りかかっていると言っても、言ってみればこれはひとつの請け負い仕事だわな。そういうの細かくのせるかな。ってことがある。ただ、幸か不幸か(たぶん前者だが)自分の場合は、請け負う内容と作りたい音楽がとても近い所にあるので、仕事とは言っても仕事とは言えないようなところがあって、なので例えば今回のようにサントラとしてCDになったものでも、自分としては仕事の結果というより、作品が一つ増えた、ということになるわけで(CMの仕事を始めたころ、その方面で有名なコピーライターに『仕事集と作品集は違うぞ』と言われたことがある。なもので、このことは時々考えるんだが)、だから皆さんが聴いてくれる場合、発注のせいでやりたくないことをやっている、とか、時間がなくてひよった(笑)、とかそういうことは全然まったく100%一切ないので、例えば栗コーダーで出しているアルバムなんかと同列のものとして楽しんで欲しいと思っているのです。

 脱線したか。仕事準備過程のテキストのひどさでした。だいたい読んでも、どれくらい間に合わなさそうか、しかわかんないね、これ(笑)。そもそも曲を作る過程なんて、よっぽど工夫しないと書きあわらせないものだとあとで気がついた。しまった。それにこれ読んで一番面白いのはたぶんオレ自身だな。当日の朝4時の時点で5曲分しか譜面が書けてないってこりゃすごいピンチでしたねー(笑)と、何とも言えない感慨にひたれしまったり。あ、失礼。ここって自分が面白いことが基本だけど、できれば読んでくれる人にとっても面白ければいいな、と思って書いている訳ではありますけれどもね。
 そんなんで今さらですが、心配してくれた方々、本当にごめんなさい&ありがとうございました。何とか無事に録り終えることができましたので。

 この先で仕事準備過程内容の補足をしようと思って続きをいろいろ書いてみたのだけど、どうも考えたことが多いようで自分の文章力では全然まとまらず(国語力欲しい…笑)、さて困った。あとでまとめなおすことにしてとりあえず27日分として、今回はここまでを出してしまえ。えいっ!


[link:76] 2002年06月30日(日) 10:16


2002年06月28日(金)数日前のここ数日のこと

                                         
6月22日(土) 疲れがとれず冴えない一日。日が暮れてから、一噌さんと音合わせ。
6月23日(日) 22日と同様。
6月24日(月) inF で一噌さんとのライブ。一噌邸で音合わせをしてから本番前ぎりぎりでお店に。終了後、お店の佐藤さんからワールドカップについてのいろいろを聞けて、にわかウォッチャーとしてはじつに有意義。ここの食べ物は酒が飲めないオレでも飲みたくなるくらい旨いよね。

 17日にした録音(またですが、まだまだ続く)は録り自体は一日だけど、前の晩くらいから集中力を一気に使っているようで、自分にとってあれくらいの量のものをやると、こんな風に終わってからもしばらくダメージが続くことが多い。体力を前借りしてるんだよな、たぶん。もっとうまくやるやり方もあるんだろうけど、なかなか。
 リコーダーの運指練習や曲の練習も、続けてやるとわりと体力が要るみたいで、それも相まって、この2〜3日はかなりぐったりきてしまった。
 けどやっぱライブは楽しかったなー。一噌さんは根っからの笛吹きで、横笛もリコーダーもめちゃくちゃ達者、普段からいろんなレパートリーを吹きこなしてるから、バロック作品のデュオもインプロも楽勝だと思うんだけど(あくまで僕から見てだけど)、こっちは普段からやってないもんだから、もう大変なんですよ。せいぜい足を引っ張らないようにしようと思うものの、今回もまたいろいろと引っ張ってしまったなあ(笑…だから、対決とすると、フィジカルと決定力不足で5―0の完敗。なので決して対決ではない)。これはきてくれた方には、言わなくても十分すぎる程伝わっていると思うけど。あ、これも今さらですが、雨の中たくさんの方々に集まっていただいて、ありがとうございました。感謝!
 戻ります。あの時代のソナタなんかは、だいたい「緩―急―緩―急」とか「急―緩―急」とかね、早いのとゆっくりなのがだいたい交互に出てくるから、どんな曲を選んでも運指練習がとにかく必要で、基礎運指力のない自分にはかなーりつらいのに、やると面白くってついつい次回もやりたくなってしまう。曲がそういう風にできているのだろうな。曲にもよりけりだとは思うけど。で、また8月にも入れてしまったよ(今度は早めに栗関連に書くぞ!っと。間近になると腰が落ち着かずなかなか書き込めなかったりするのです)。
 とまあ、つらくも楽しいリコーダーデュオは、個人的に毎回少〜〜〜しずつだけど、進歩しているとは思うんだよな。すんごく低レベルでの話だけど。いやほんと。で、こんな状態の自分なのだけれど、一噌さんは「またやりましょう」と言ってくれるので、言ってもらえるかぎりは続けてみたいと思っているのです。自分が思ったような素敵な演奏ができるように毎日ちょっとずつでも練習しておかないと。

…とここまでを28日付けで出しておこう。

[link:77] 2002年06月30日(日) 11:46


2002年07月23日(火)新システムでの始めてのアップロード

 夕べBBSでここ更新すると予言したのに不覚にも寝てしまいました。とほほほ…。いや、この季節、眠れてしまうのは良いことの一つ。と勝手に解釈。

 ずいぶんひさしぶりなのは、じつは今年もまた仕事部屋のエアコンが効かなくなっていて(またかよー…苦笑)、日夜暑さとの壮絶な戦いを繰り広げていたのです(笑)。いやホントつらくて調子悪くて毎日をやりすごすだけで精一杯って感じで、いただいたお便りにも返信できず、本当に申し訳ありません、アンドありがとうございます。
 しかし! 
なんとあと数日で新しいエアコンにやっとこさ交換してもらえるのだ(賃貸はこういうときに手続きがやや複雑で手間がかかりますな。仕事場は15畳ほどで、しかし通常よりいかに暑くて大変かを何度も管理会社に説明し、通常の機種より1ランク強いパワーものを交渉。なんだかんだの末、差額を自費で足すことでやっと成立。何しろ死活問題であるからして。しかし藤原紀香の、マイナスイオンが出まくるヤツにまでは持っていけなかったのがやや心残りではある…)。
 つらい旅も、終点が見えれば元気が出るもの(笑)。これでしばらくどんなに暑くてももう楽勝に我慢できるぞあははは。

 ここのところの大きな出来事は、たぶん数年ぶりの仕事場のレイアウト替えで、日々ちょっとずつ増えていく資料、ビデオテープ、音源、本、写真(笑)などがあちこちに積み重なってもはや溺死寸前になり、さすがにもう今やるしかないというところまで追い込まれてしまったのです。
 いくつかのアイテムを処分、買い足し、続投、などして、快適なシステムを作るべく模索中。昨今、技術の進歩で機材はどんどん小型化、ソフトウェア化しているようで、そんな情報を得るためにもひっさしぶりにサウンド&レコーディングマガジン、キーボードマガジン(ザヴィヌルバッハや坪口さんが出てて得した感あり。二人ともわかりにくそうなことをわかりやすく説明してくれてるて、たいしたものだなあ)なんかを買ってみたり、もはやミキサーまではずしてしまっているらしい(笑)近藤君に質問のメールを出したり。好きこそものの…か、近藤君はさすがに詳しいね。
 8月は後半にいくつかの仕事が重なっているので(や、やばっ!なのだ)、今がんばって改革を進めないとまずいのですが、目標到達までたぶん30〜50ステップくらいのことをこなさないといかんのでこれまた暑さとは別にクラクラします(笑)。

それと宣伝ほか

■8月3日(土)朝9:00〜9:15のNHK教育ぜひみてください。
これ「ピタゴラスイッチ」の夏の特番で完全オリジナルな内容で、この一回しか放送がないのです。佐藤雅彦さんも古屋Dもすんごく気合い入ってますし、ちょっと面白いものがきける筈(笑)。

■NHKの着メロサイトに7月20日ウナギの日に「おとうさんスイッチのテーマ」が入ったもよう。冒頭部分だけだけど、短いのでメール着信音に最適ですよ。ダウンロードしてランキングにご協力ネガイマス…落としてくれた方には30円分の粗品進呈(笑)。
 
■関島さんの写真、いいなあ。オレもがんばろうっと。それとまた写真のことをブツブツ語ったりしたいと思います。

[link:78] 2002年07月24日(水) 00:59


2002年08月03日(土)8月3日

 昨日ひっさしぶりに栗コーダーミーティングをした。たまにしか会わないから議題がたまっていて中にはやや重めの話もあり(とは言っても800gくらいかな…笑。心配には及びませんよ)なかなかの消耗だった。
 5時間以上びっちりと。それでも雑談は少しはするわな。そんで「エアコンどーなったの」って言われて、あ、ここで報告してないや、って思い出しました。心配してくれた皆さん、今さらですがどうも心配かけましてすみません&どうもです。めでたく新しいのに交換されて普通の暮らしが送れてます。藤原紀香のじゃないけど、マイナスイオンも出ないけど、いや効いてます効いてます。ま、でも僕はでんこちゃんの言うこときく方だから、28℃くらいの設定で温度計は30℃あたりをキープ、これで十分です。快適快適。

 なんてことからもわかるようにここの更新まめじゃないでしょ。そうなんですよ。思ってることを正確にかこうとするとすんごく時間かかっちゃっていやになるのね。細かく言いたいんですよ、細部が好きで(笑)。このメディア、自分に向いてないかもね、とわかってきた。だからライブかなんかやってね、次から次へ、思ったことをもう垂れ流しでしゃべって記録に残らない、なんてのがいいなあ。なんて思ったりする明け方。外明るいや。空はどんなんだ。見てきた。曇ってました。それにちょっとモヤかかってて。廊下でゴミにつまづいた。
 仕事場改装は遅れつつも進行中。夕べはO2Rっていうデジタルミキサーの後ろのケーブルを全部はずして(40〜50本くらいかな)、旧スピーカースタンドもとっぱらって、そこで力つきた。パッチも全部やり直しだ。これじゃ、今日中にデモたのんます、なんて言われても無理無理。そういう仕事はお断りだね。ここから先、アナログ小型ミキサーで行けるかどうか試してみるか、それとも場所とるけど便利な今のデジタルミキサーを使い続けるか、考えなくちゃいけない(O2Rはインプットが40。幅70cm奥行き約75cm。インプットが20で幅も半分くらいのデジタルミキサーあれば即買うのになー)。とまあ考えてる時間もあんまりないんだけど。さーどうすっかなー。と。笑っていられるのは今のうちではあるのかないのか。

 最近何があったか。

 フジロックに行ってきたぞ。川口君と合流できたのでこれでオレも一人前のツアーミュージシャンってことだ(笑)。普段締めきりのプレッシャーやら出無精やらであまりコンサートに行かない自分にとってはじつに便利で良い刺激になったし、イベント自体がなかなかだった。暑くて演奏する時も聴く時も大変で楽しむには体力がとても必要はある。会場がものすごく広いからねー、移動だけで足腰が鍛えられてしまうとか、屋台でまずい店やうまい店があって、うまい店のものはとてもうまいとか。大物外タレと朝ごはんがいっしょ、とか、ペットショップボーイズの声や曲、聴いたら案外好きだったとか、生で四人囃子聴いたぞすげー、「あ〜ああ〜、そ〜らが〜、やぶけてぇ〜」森園勝敏サイコー、とか、レッチリって初めて聴いたけど案外曲イイ(笑)、とか、ドラムの藤井さん、ほんとに手術したばっかでそのドラムなのー?とか、元ちとせさんがかなり感じのいい人で演奏もいいなあなんて思ってたら、サポートはじつはみんな知り合いでやあやあどうも、とか、イトケンがパッと見さえない外国人と「どーもです」なんてやってると思ったら雑誌で見たことのあるジム・オルークだったりとか、川口君と歩くと10mごとにいろんな知り合いに出会っててさすが旅人、とか、まとまらないくらいいろいろありました。ところで栗コーダーで出るにはどうしたらいいんだろうね。>誰か

 あと、この間、デモテープ出して、ちょっとはずした。ここんとこずっと打率が上がってたんだけど、ちょっとおごりが出たかな(笑)。現在リアレンジ構想中。

 それと、もう流れちゃったから良しということで、先月歌歌いました(笑)。ピタゴラスイッチ夏特の中の「ぼくのおとうさん」という曲、約70秒。普段から歌もののデモの時は仕方ないから自分で歌ってて、それが企画に合うのでそのまま行きませんか、っていういきさつで。ま、それ以外あり得ないけわけで(笑)。歌うのは、いやでも大好きでもなく、ただ自分の能力で世の中の役に立つのはすごく嬉しいことで。で編集に行ったら、作曲 うた 栗原正己 ってスーパーでちょっと爆笑。歌に関してはさておき、録音とミキシングは丁寧にやらせてもらってうまく行った。見てくれてきいてくれた方、どうもでした。見のがした方、再放送の予定は今のところありません、残念ね(笑)。知久君の歌で「何してる点」は見て欲しかったな(イヒヒヒ…)。リクエストあれNHKにしてみてください。やってくれるかも。

 もうダメだ。眠すぎになってきました。閉店だ。

[link:79] 2002年08月04日(日) 06:42


top profile discography schedule blog twitter facebook order other
contact us

Copyright(C)1997- The Kuricorder Quartet All rights reserved.

k-diary script by Office K.

※このページの更新情報はlastmod.txtより取得できます。