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商品はナショナルの「ふき掃除機」第3作。音は80年代っぽくしますか〜、なんてんで、ドラム音源を最近のシンセの中から探すもどれもイマイチで、ここなんかリズムホックスないですか?なんて訊いてみたら、808はまあいいとして、なんとリンドラムがあるらしく、だけど5年は使っていないとかで使い方もわからず電源も入らず、のところをなだめすかしてなんとかして起動。使い倒す。実際さわったのは初めて(この機械はねえ、80年中頃は大変高価で憧れの機材で、なにしろこれだけ持って仕事してた『リンドラムのおじさん』=自分内呼称だけど、なんて人がいたくらいですから。86年ごろか、オレ最初のCMの時に来てもらったことあるのよ。スネアの音と変えるのにパネル開けてチップをピンセットで交換したりしてて、何だかかっこよかったなあ)なんだけど、ソング組む以外は、意外と昔のリズムボックスの要領で使えちゃった。なかなか>オレ。昔の打ち込みを思い出すなあ。ところで、当たり前だけど、スタジオの若い子たちはプロトゥールズとかバリバリでもこういうの全然知らなくって、新鮮だったみたいです。
せっかくなので当時のように、使うリズムパターンを先にすべて作って、譜面に42―42―42―43―42―42―42―44―45〜とかパターン番号を書きこんで(ああ、懐かしい)、それをプロトゥールズに取り込んでソングを作ってもらった。古くて新しいこのやり方がオレはいたく気に入った。がぜん盛り上がった。
その後加藤千晶さんの温度低めの歌と、坪口さんのアナログシンセ(アープを所望。手弾き)を入れて、MIDIシーケンサーを使わない打ち込みの音楽ができた。うーん、大満足。