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********(勝手に引用)*******
……6月に放送されたノンフィクション、天才鑑識官の生き様に迫った「指紋捜査官」(角川書店)や、記憶をなくした青年の手記「ぼくらはみんな生きている」(幻冬舎)は、いずれも放送翌日の売り上げが全国的に普段の10倍から20倍に跳ね上がった。
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この文を書いた記者は、「生き様」という言葉をどのようにとらえて使っているのだろうか。言うまでも無く「生き様」という日本語は無い。あるのは「死に様」だけである。ここ最近「生き様」という言葉を耳にすることがあるが、あくまでも「生き様」という言葉が存在しないことを利用して、洒落で使っているものと思っていた。しかし、新聞の記事の中で、洒落る必要もない箇所でこのように使われているということは、普通の日本語の単語として市民権を得てしまったということか。うーん、どんなものだろう、ちょっと早すぎませんかねえ。言葉が時代によって変化するのは自然なこととは言え、出現してから数年で定着するとは。例えば、「全然」は否定を伴って使う言葉だが、最近は次のような使い方をされることが多い。
例)近藤君より川口君の方が全然毛深いよ。
しかし、この使われ方が定着するのに私の体感時間で20年はかかっていると思う。ラ抜き言葉に至っては、戦前から使用例があるようだが、今だに論争の種になっている。文法と単語なので比較しても意味は無いだろうが、それにしても「生き様」の定着は早すぎる。新語なのに新語らしくないところが気にくわないのだろうな。
ちなみに僕は、否定を伴わない「全然」も、ラ抜き言葉も使わないようにしています。