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[link:43] 2002年06月22日(土) 09:33
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top profile discography schedule blog twitter facebook order other contact us Copyright(C)1997- The Kuricorder Quartet All rights reserved.
後にして、同じくオーストリアのヴェルスを目指して移動中
です。シカラムータのヨーロッパツアーは、2000年に1
か月半の長いツアー、2001年にロンドンで単発のライブ
をやりました。今年は6月19日から7月8日までの3週間
弱のツアーです。あまり長いのも大変なので、これくらいの
長さがちょうど良いでしょうか。さて、車の中には大熊、桜
井、坂本、吉田、関島のシカラムータのメンバーとマネージ
ャーのこぐれ。ハンドルを握るのは、ツアーをコーディネイ
トしてくれたイギリス人のポール・フィッシャー。23日の
アムステルダムまで同行してくれます。今乗っている車は以
前ツアーに使ったワゴンより若干大きく、大人7人と機材が
乗っても余裕なのですが、揺れがかなりあります。なかなか
文章を打つのも大変です。
僕が成田空港をウィーンに発ったのが6月19日。別ツア
ーでスェーデンにいる大熊、坂本、吉田、こぐれはライブの
日にウィーンで合流することになっていて、バイオリンの太
田はアムステルダム以降の参加、よってギターの桜井と二人
だけでやって来ました。成田で飛行機に乗る前に、テューバ
の機内持ちこみでひと悶着。いつものことです。しかし、今
回は少し様子が違っていて、最近本当に機内持ち込みの制限
が強化されたので、行きの便は見逃すが帰りのヨーロッパか
らの便では絶対に持ちこめないだろうと言われてしまいまし
た。帰りのことを考えると、今から憂鬱です。僕のテューバ
は、エアバスやジャンボなら上の棚に乗るのですけれどね。
ウィーンに着いたのが19日の夕方。主催者が手配してく
れたタクシーでホテルに入りました。西駅のすぐ前という便
利な場所にあるホテルです。チェックインの時、今日は二人
でダブルの部屋だが、明日はシングルになると言われました。
部屋に入ってみると天井が高く二人でもそれほど窮屈ではな
かったのですが、ベッドはダブル仕様。幸い分離できる型だ
ったので、ちょっと離しました。ヨーロッパでは気にしない
ようなのですが、男二人でダブルベッドというのは、あまり
気持ちの良いものでは無いと思うのですが、いかがでしょう
か。
桜井と食事に行こうということになったのですが、ウィー
ンは初めてでどこが繁華街なのかもわかりません。そういえ
ば、おととし買った「地球の歩き方」を持って来ていたので、
ぱらぱらとウィーンの項をみると、食材市場を発見。そうだ、
うまくて安い店は市場のそばにあるに違いない。築地しかり、
札幌しかり、金沢しかり。というわけで、食材市場のナッシ
ュマルクトに行ってみました。ちなみに「地球の歩き方」は
常に最新刊を用意すべし、とは川口師匠の言葉。地下鉄でウ
ィーンの中心部に行き、オペラ座などを眺めつつ、ナッシュ
マルクトに着いたのが夜8時半頃。そこで気がつきました。
そういえば、築地の飲食店って昼くらいに閉まるよなあ。夜
8時を過ぎても昼間の明るさなので油断していました。ナッ
シュマルクトに着いてみると、飲食店の半分以上は閉まって
いるようでした。しかも、開いている店は「SUSHI」と
書いた看板を掲げた店が多い。それはちょっとなあと思い、
イタリアンフードの店らしきところに入りました。しかし、
店主に勧められたのはクスクス。どうやらチュニジア料理が
メインの店だったようです。とりあえずビールで乾杯して、
クスクスとピザを注文。この日のウィーンはかなり暑かった
のですが、屋外のテーブルで夕暮れ時の風に吹かれてビール
を飲むのは実に気持ちが良かったです。飛行機が早い時間だ
ったので前日寝ないで家を出て、かなり疲れていたのですが、
やっと落ち着きました。
次の日の昼頃大熊、坂本、吉田、こぐれがスェーデンから
到着。ライブハウスの入りが16時なので、とりあえず一緒
に昼食を食べに出るが、なぜかギリシャ料理の店に。なぜウ
ィーンにきてチュニジア料理やギリシャ料理なのか。さて、
この日ライブをやったSZENEは東京で言えば渋谷クアト
ロくらいの大きさの小屋。特に決まったジャンルは無くいろ
いろな音楽のライブをやっている小屋のようです。ライブ前
に店のオーナーが「今日はあまり客が入らないと思うけど、
楽しくやろうよ。」と。おととしのツアーでは、ほとんどが
フェスティバルへの出演でライブハウスは少なかったのです
が、その数少ないライブハウスがかなりお客が入らなかった
のです。その記憶がよみがえりました。実際この日の入場者
数は20人弱。かなり客席はさびしかったです。しかし、数
少ないお客は楽しんでいってくれた様子。店のオーナーも気
に入ってくれたようです。なにしろ、チャージバックではな
い定ギャラで、ホテルも空港からのタクシーも店持ち。店と
しては大赤字でしょう。さらに楽屋の冷蔵庫にたくさんあっ
たビールは、帰りにはきれいに無くなっているありさま。太
っ腹のオーナーのためにも、いずれ雪辱戦を果たしたいとこ
ろです。ちなみに坂本は初日にしてチェロを壊す熱演。ひび
の入ったチェロを前に坂本は「ガムテープで直します。」
先ほどアウトバーンのドライブインで、ワールドカップの
ドイツ・アメリカ戦を観戦。このあたりはドイツ文化圏なの
で、皆熱く応援しているかと思えば、余裕の表情。アメリカ
ごときに負けるとは思っていないのでしょう。ヴェルスまで
はウィーンから200km。今日の移動はかなり楽です。旅
はまだ始まったばかりですが、これからも折りをみつけて便
りを送ります。
それでは、またお会いしましょう。
※文中の敬称は省略してあります。
※僕の能力では、ヨーロッパから掲示板に書き込めないので、
近藤君の力を借りています。