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コマンドラインからこんにちは from 関島岳郎


2004年02月03日(火)自宅録音

 自宅録音の日。WEB上の絵本の音楽を頼まれていて、ここのところ曲を作っていた。今回は全部自分の多重録音でやってみようという作戦なのだが、なにしろ時間が無い。5日の夜にはMA的な作業がある。幸い今日は丸一日録音に専念できる。運の良いことに、修理に出していたマイクプリアンプが今日の朝に届いた。しかし、いざマイクスタンドを立てて録音をしようと思ったら、あまりに部屋が散らかっていて録音どころではない。急がば回れということで、まずは部屋のかたづけを始めたら、午前中は部屋のかたづけで終わってしまった。昼食後、録音に先だって各曲の編成等を表にしたら録りこぼしがないだろうということで、自分のための表を作り始める。栗コーダーの録音で栗原さんが作る表のフォーマットを参考にしながら、BPMや時間、編成などを記入。アレンジの確認やテンポ決めも並行してやっていたので、2時間もかかってしまった。うーん、この表は誰かに見せよう。さて、その表によると、全11曲、70パート以上ある。バリエーションの曲ではデータが使い回せるとしても、これはちょっと大変だ。しかも、もう日が傾きかけているではないか。急げ。

[link:425] 2004年02月16日(月) 12:53


2004年02月04日(水)渋谷→初台

 午前中は昨日の続きの録音。午後はNHKで来週収録の「公園通りで会いましょう」のリハーサル。鈴木慶一さんと栗コーダーカルテットの組み合わせ。慶一さんとはずいぶん久しぶりだ。13日にBS2にて生放送。その後新国立劇場に移動して、武元さんのダンス公演のリハ。だいぶ形が見えてきた。武元さんのメモにメンバーの仮想キャラクターが書いてあって、僕はうんちく好きの大学教授なのだそうだ。

 家に帰って、作業の続きと思ったが、不覚にも朝までうたた寝をしてしまう。

[link:426] 2004年02月16日(月) 12:55


2004年02月05日(木)宅録→リハ→MA

 机に突伏した状態で目が覚めたら、朝だった。慌てて作業再開。すごい勢いでダビングしていく。今回は全部OSX上のみで作業しているが、自宅録音のダビングは録音とミックスと編集を同時にやっているようなものなので、録音している横で重いプラグインが立ち上がっていたり、ソフトシンセが何パートも鳴っていたりしている。iBookの遅いハードディスクとCPUの悲鳴が聞こえるようだ。いつもはOSXで外部音源を使って打ち込みのデモを完成させ、それをパート別に録音して、OS9でファイルを立ち上げ直して録音していたが、今回はそんな時間は無いし、旅先でデモを作る関係で外部音源を使わずにソフトシンセのみで作業していた。現行のG4を使ったiBookなら、ずっと快適に作業できるのだろうな。

 何とかダビングが終了してから、1時間くらいで11曲のミックス。家を出たのが15時半頃。15時から桜井さん宅で2月8日用のリハをすることになっていたのだが、大遅刻してしまった。時間が無くなってしまったので、難しい曲のリハと曲順決めのみ。18時頃に桜井さん宅を出て、永田町のMAスタジオへ。先ほどまで家で録音していた音源の納品と仮MA。今回の作品はWEBからパソコンにダウンロードして見るものなので、本来の意味でのMAにあたるのは、コンピューターでのオーサリングの作業なのだが、できたばかりのフォーマットで制作会社も試行錯誤しているらしく、ナレーション録りの後に仮にスタジオで絵と音を合わせてみましょうということになっていた。

 僕が到着したのが19時半頃。ナレーション録りの最中だった。今回のナレーションは小学生の男の子だが、すばらしくうまかった。難しい注文も「はい」の返事一言でこなしていく。プロの仕事だった。その後に音楽を絵に合わせてみる。とりあえず、問題無し。ファイルでProToolsに読み込んでもらったのだが、音が良いのでびっくりする。その原因は100通りくらいあると思われるので考えないことにするが、自宅のモニター環境(オーディオインターフェイスのDAコンバーターも含む)が弱いのは間違い無い。でも、外のスタジオに持って行ってがっかりするとまずいけれど、音が良くてうれしくなるのならまあいいか。

[link:427] 2004年02月16日(月) 12:55


2004年02月06日(金)ロマンギャルド演奏会

 Star Pine's Cafeにてロマンギャルド演奏会なるイベント。出演は、くものすカルテット、ジンタラムータ、そして大阪からフレイレフジャンボリー。僕はくものすカルテットとジンタラムータに出演。楽しいイベントでした。昨日ひと仕事終わった開放感も手伝って、ついつい最後まで飲んでしまった。気がつくと、あんなに大勢いた出演者は誰もいなくなっていて、聴きにきてくれていた鈴木常吉さんと西内隊の西内隊長だけが残っていた。

[link:428] 2004年02月16日(月) 12:56


2004年02月07日(土)スリルのリハ

 上石神井のリハーサルスタジオでスリルのリハ。石川君が持ってきたPowerBookに入っているガレージバンドというソフトを見せてもらった。iLifeに入っているそうだが、ちょっと遊ぶには面白そうなソフトだ。昔のMac用ソフトでスタジオセッションというのがあったのをなんとなく思い出してしまった。

[link:429] 2004年02月16日(月) 12:57


2004年02月08日(日)のんき大将presents「Life Begins At 40 vol.3」

 吉祥寺MANDA-LA2にて、のんき大将川口君企画のイベント。川口+近藤デュオ、栗原+イトケンデュオ、関島+桜井デュオにゲストで久住昌之さんと加藤千晶さんが出演。のんき大将の魅力爆発の楽しいイベントだった。それにしても、打ち上げからそのまま成田空港に向かうとは。すごい。

[link:430] 2004年02月16日(月) 12:57


2004年02月09日(月)スリルのリハ

 二子玉川園のリハーサルスタジオにて、スリルのリハ。21日のライブは映像の収録をするので、早々と曲順を決めて全曲リハをしてデモを録る。すごく疲れた。僕だけではなく、全員へとへとだった様子。

[link:431] 2004年02月16日(月) 12:58


2004年02月10日(火)初台通い1日目

 武元さんのダンス公演の現場でのリハが始まる。今日から6日間、初台の新国立劇場に通うことになる。会場は新国立劇場の中で一番小さい小劇場。客席は普通の小ホールくらいだが、舞台は客席の半分くらいの面積がありそうなくらい広い。各所が可動式になっているようで、我々も奈落からせり上がってくる舞台で演奏しながら登場する。

 リハ後、梅津さん、多田さん、太田さんと、荻窪のサンジャックという店で食事。この店はいつもフェスタインビニールに出店している。野菜がおいしかった。

[link:432] 2004年02月16日(月) 12:58


2004年02月11日(水)初台通い2日目

 朝起きたら風邪をひいていた。 たぶん、暖房を入れるのを忘れた状態で、机の前で朝までうたた寝したのが原因だろう。

 会場にて場当たりと通しリハ。

[link:433] 2004年02月16日(月) 13:01


2004年02月12日(木)初台通い3日目

 新国立劇場に行く途中、目白のギタルラ社に寄ってスザートのティンホイッスルを購入。この店はクラシックギターと古楽器が専門なのだが、ティンホイッスルも各種取りそろえている。古楽器の形はどれも美しい。

 昼間にリハーサルをして、夜は公開ゲネプロ。その後にみんな飲みに行ったが、まだ風邪気味なのと明日が朝早いので自粛した。

[link:434] 2004年02月16日(月) 13:02


2004年02月13日(金)初台通い4日目

 朝8時にNHK入り。BSの番組「公園通りで会いましょう」に栗コーダーカルテットで出演。今週のホスト役は鈴木慶一さん。久しぶりに共演できて楽しかった。まだ風邪気味だったので、本番中に咳をしたり鼻をかんだり大変だった。楽器の解説をするコーナーで、口琴を説明するのにムックリを引き合いに出そうとしたら、「アイヌ」は放送で使えないので言わないで下さいと言われた。知らなかった。何と言い換えているのだろう?

 NHKを出てから初台に行くまで少々時間があったので、マッサージ屋に行く。ここのところ腰が危ない。案の上、マッサージ師にひどいと言われる。

 夕方に新国立劇場に入って、武元さんのダンス公演の初日。タイトルは「騒ぐにはもってこいの日」だが、こまっちゃクレズマの出る場面はだいたいタイトル通り。

 初日打ち上げを途中で退席して帰ることに成功。早めに寝る。

[link:435] 2004年02月16日(月) 13:03


2004年02月14日(土)初台通い5日目

 公演2日目。風邪はだいぶ良くなる。舞台もだいぶまとまってきた。ところで、今回の公演に出演しているダンスヴィーナスというダンスチームの連中はよく飲む。ダンサーというのはあんなに飲むものなのだろうか。リハーサルから毎日飲みに行っているようだ。昨日の初日打ち上げも吐くまで飲んでいたらしいが、それでも僕等よりだいぶ早い時間に入って稽古をしている。感心。

[link:436] 2004年02月16日(月) 13:04


2004年02月15日(日)初台通い6日目

 ダンス公演最終日。昼間の公演で16時頃終わる。最終回はさすがに演奏もダンスも一番良かった気がする。今回の公演はなかなか楽しくやることができた。同じ場所に通うのも、楽器を運ばなくてよいので、とても楽だ。

 公演終了後、慌ただしく新国立劇場を後にし、渋谷のAXで行なわれるデートコースペンタゴン・ロイヤルガーデンのライブへ。僕が到着した時にはサウンドチェックが終わっていたので、自分の音のチェックだけして、19時から本番。今日のライブはVEWSICで生中継している。ライブは3時間弱で終了。放送時間に収めるために途中1曲割愛。

 デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデンのライブ後、慌ただしくAXを後にし、同じ渋谷にあるシンクシンクスタジオへ。サイエンス・ミニストリーというバンドのレコーディングで、2曲にテューバをダビング。ホッピー神山さんにひさしぶりに会った。ダビングしたうちの1曲は、マウスピースだけで吹いて欲しいとのリクエスト。「昔よくやっていたじゃない。」うーん、やっていたかなあ?

 今日はよく働いた気がする。

[link:437] 2004年02月16日(月) 13:04


2004年04月26日(月)久しぶり

 地下鉄の中で。僕の左に座っている白髪に背広の老人と左斜め前に座っている20代後半とおぼしき青年は、最近流行の電子手帳風の外観のゲーム機に熱中している。右に座っている若者のヘッドフォンもゲーム機につながっているようだ。正面に座っている若者のヘッドフォンは携帯用のCDプレイヤーにつながっているようで、轟音が漏れている。右斜め前の女性は携帯電話をずっと見つめている。2004年の日本の風景。

 ずいぶん更新をさぼってしまった。実は手元のHP200LXの中には毎日書いているのだが、それをiBookに移してアップロードする作業をなまけていた。さすがにこれだけ溜まってしまうと、今さら2か月前の日記を載せるのも気が引ける。いさぎよく、今日からやりなおすことにしよう。

 とは言え、この2か月の間にいろいろなことがあった。やや宣伝めくが、少し書いておく。

・薄花葉っぱの録音に参加

 京都のバンド「薄花葉っぱ」の1stアルバムのレコーディングにテューバ、トランペット、リコーダーなどで全面的に参加した。ベーシック録りの時から同じ空間で同録するようにして、バンドに混じる方向でやってみた。このバンドの楽曲はとても良い。

・船戸さんのソロアルバムの録音開始

 京都で別の録音のために押さえてあった場所の予定が空いてしまって、飲んでいる席で船戸さんのソロアルバムを作ろうという話が出た。まずは翌日に船戸さんと僕で1曲ずつ持ち寄ってデュオを2曲録音。2曲とも1テイクで終了。この後の展開に期待。

・小暮はなさんのアルバム

 初めて歌もののアルバムを1枚丸ごとプロデュースした。パスカルズのバイオリンセクションに1曲参加してもらった以外は、僕が一人で音を重ねている。地味な音ではあるが、なかなかのアルバムになったと思う。

・2004年の変身キリン

 昨年夏にやった須山公美子さんを中心とする変身キリンのカバーバンドの録音をした。神戸のビッグアップルでマスターの近藤さんにエンジニアをやってもらってのライブ録音。ミックスが大変だったが、最近やっとマスタリングが終わった。

・UA+栗コーダーでフィッシュマンズの曲を

 フィッシュマンズのトリビュートアルバムでUAと1曲。僕がアレンジをやらせてもらったが、ZAKさんのミックスが素晴らしい。リコーダーのみのアンサンブルにしてみたのだが、ミックスでうまくストーリーを広げてもらった。

・鈴木翁二さんの朗読に音楽をつけた

 10分以上の長い朗読に音楽をつけた。映像や芝居に音楽をつけるより難しいと思った。

・秘密のテクノミュージックを自宅録音した

 用途は秘密。

 その他いろいろ。ライブはたくさん。という2か月だった。

 昨日と今日はNHKに行った。昨日は栗原さんの書きでアニメのサントラを20曲以上録音。終了後に栗コーダーのミーティングをロビーでやって、深夜に帰宅した頃はへとへとだった。今日は教育テレビの歌の画面にちょこっと出演。タキシードを着て、見かけだけはクラシックの演奏家のようだった。NHKの後、吉祥寺のGOKサウンドへ。「黒色すみれ」という、ピアノボーカルとバイオリンの二人組のアルバムのレコーディング。ホアチョさんとのリズムセクションは久しぶりだ。

 最近話題になっているCDの輸入権の問題。CCCDに関してもそうなのだが、僕が腹をたてているのは、法案そのものよりも、CDの売れない原因を理解しないレコード会社に対してのようだ。

 4月27日からは、また関西名古屋方面にツアーに行く。27日は今月3回目の磔磔だ。

[link:438] 2004年04月29日(木) 16:06


2004年05月08日(土)予定消滅

 HP200LXのCドライブを壊してしまったようだ。倍速化ドライバーも読み込まないし、日本語も表示されない。ファイラーで見ると、ディレクトリーが壊れているようだ。仕方ないので、Cドライブを初期化して、AドライブからCドライブのバックアップを読み込む。

 ちょっと予定を確認しようとスケジュール帳を立ち上げると、白紙になっていた。いかん、スケジュールのファイルはCドライブに置いていたのか。Cドライブのバックアップなんて1年以上取っていない。

 というわけで、明日からどこで何をしていいのか、さっぱりわからなくなりました。いや、部屋のカレンダーに6月までの予定はだいたいバックアップされているか。しかし、最新のものはまだ書き写していないかも。

 というわけで、僕に何かライブ、録音、リハ等頼んでいる方、当日前に一応確認をお願いします。特に7月以降。困った、困った。しかし、アドレスのファイルはAドライブに置いてあったので無事。不幸中の幸いでした。


[link:439] 2004年05月08日(土) 09:57


2004年05月18日(火)復旧、その他

 消失したスケジュールのファイルはかなり復旧した。いろいろな方にスケジュールを送っていただいたおかげだ。今回のHP200LXのCドライブ破損の原因は、初めて使う電池の電圧降下のカーブを読み違えたことにある。アルカリ電池はメーカーによって個性がありすぎるので、油断は禁物と思い知った次第。

 13日から3日間、京都で水晶(みあき)さんというウクレレ弾き語りの女性のアルバムの録音をした。僕のプロデュースで、ミュージシャンは僕と中尾君とロケットマツさん。今回はあまり細かくアレンジしないで現場で作っていく方針でやってみたのだが、うまくいったようだ。同じ部屋で4人がヘッドフォンをしないでかなりの曲を録音できたのは予想外のことだったが、そのおかげで良い雰囲気で効率よく作業を進められた。何より初めて録音を経験した水晶さんが録音を楽しんでくれたのが、うまくいった要因だろう。今月発売の「薄花ドロップ/薄花葉っぱ」、6月発売の「鳥になる日/小暮はな」、そして7月発売の水晶さんのアルバムとオフノートは3ヶ月連続で若手の歌ものアルバムを発売するが、どれもなかなかの出来だ。

 昨日は、iBookのOSを10.3にしてみた。今まで10.28を使っていたので、バージョンを0.02上げるのに約15000円使ったことになる。もう少し使ってみないとわからないが、軽くなったという評判の割には軽くない。

 今日は渋谷さんのライブ。渋谷さんもまだHP200LXを使っている。ステージが狭くてドラムと密着していたが、外山君のドラムはいいなあ。

[link:440] 2004年05月19日(水) 02:09


2004年07月10日(土)コマンドラインとの別れ?

 お気づきのように栗楽屋がほとんど更新されていない。忙しいというのは言い訳にはならないが、それでもメンバー一同、個人の仕事、栗コーダーの仕事、いろいろで忙しい。

 それはそれとして、事務用に使っているPC-9801VX2が、いよいよ寿命に近づいてきたようだ。症状としては、
・内蔵の5インチフロッピードライブが2基とも壊れている(外付けの3.5インチを使用しているので問題なし)
・ディスプレイの色がかなりおかしい(3原色のひとつが出ていないようだが、テキスト中心なので問題なし)
・ディスプレイが映らなくなる(ひどいときは、たまにしか映らない。問題あり)
・RS232Cまわりがおかしくて、ネットにつながる確率が8分の1くらい(急ぎのメールを送りたいときに問題あり)
・キーボードがおかしくて、いくつかのキーが入力できない(不便)
・外付けのハードディスクがたまに回らない(バックアップ取ってないし、怖い)
・たまに勝手に再起動する(大問題)

 20年近く前の機種であるし、そろそろ買い替えても良いのだろうが、何に買い替えたら良いのだろう?ウインドウズはXPになってDOSがエミュレーションになったので、VZエディターがあまり安定しないと聞く。VZエディター以外で文章を書く気がしない自分に問題があるのだろうが、安定した環境は捨てがたい。メールもニフティのパソコン通信をaircraftで巡回している。この方法は、ウィルスと無縁であるとか、旅先で人の家のLANを借りたときに何の問題も無くメールが送信できるとか、いくつかのメリットはある。ただ、せっかく光ファイバーをひいてあるのに、このマシンでメールの読み書きをするときはモデムで電話線につなぐというのが、何とも効率が悪い気がする。

 いずれにせよ、次に買うデスクトップでは生DOSは走らないだろうから、これをもってコマンドラインとのお別れということになるのだろう。携帯マシンのHP200LXはまだまだ使い続けるが、僕にとってのDOSは9801のDOSだったから。

[link:441] 2004年07月10日(土) 13:45


2004年11月04日(木)いろいろあって

 というわけでいろいろあって、11月になってしまった。
 いかんいかん、一時は毎日書いていたのに、人間堕落を始めると、とどまるところを知らないものだ。

 そこで、考えた。今まではエディターで下書きして、それをブラウザーにペーストして書いていた。しかも、そのエディターとブラウザーが別のコンピューターだったので、とにかく面倒くさかったのだ。それを、直接ブラウザーで書いて、読み直さずに送信というスタイルにすれば、もう少し頻繁に更新できるのではないか。うん、そうしよう。

 昨日は吉沢先生とのライブ。動態視力の低下を実感。それにしても、吉沢先生があれだけのキャリアを重ねられた上で、まだ「楽器が吹きたくて吹きたくて仕方ない」あの気持ちを持続していらっしゃるのはすごいことだと思う。普通はもう少し大家らしく出し惜しみするのだと思うけれど。

 今日はこまっちゃクレズマのライブがスターパインズカフェである。「ガラクタ通りのステイン」というアニメーションに絡めたライブなのだが、それも頼まれてやるわけではなく、そのアニメを気に入ったこまっちゃクレズマが勝手にやるという素晴らしいものだ。めいなCoがそのアニメの音楽を担当していた縁はあるのだが、ライブ用のオリジナル映像を作ってもらったり、豪華ゲストを巻き込んだり、事は大掛かりな方向に進んでいる。まずは来てみて下さい。

 ライブと言えば、ほとんど宣伝していない11月6日のストラーダ1年ぶりのライブ、こちらもぜひ。マンダラ2です。

[link:442] 2004年11月04日(木) 11:00


2004年11月10日(水)篠田昌已のこと

 今年は篠田昌已の十三回忌にあたる。あれから丸十二年もたったことになるとは。しかし、よく考えてみれば、栗コーダーが結成十周年なのだから、不思議はない。

 約15年前に篠田と出会い、その後に結成したコンポステラは今でも僕の中で音楽の基準のひとつだ。そして、考えてみれば、今一緒に音楽をやっている人間で、直接または間接的に篠田昌已を通じて知り合った人間の何と多いことか。篠田と会っていなければ、ストラーダはもちろん、栗コーダーカルテット、スリル、こまっちゃクレズマその他今参加しているバンドのほとんどに僕はいなかったと思う。あるいは、今音楽をやっていたかも定かではない。

 そんな篠田昌已にゆかりの人たちでやるコンサートが12月9日にMANDA-LA2である。準備が遅れて、今になってばたばたしている。声をかけるべき人すべてに声をかけられていないのも気がかりだ。たぶん、当日もばたばたするだろう。お客さんがどれくらい来てくれるかわからないが、会場も広くはないので、あまり快適なコンサートではないだろう。それでも、篠田昌已のことをおぼえている人、そして後から篠田のことを知って気になっている人にぜひ来てもらいたい。今のところの告知情報は以下。

篠田昌已 13回目の誕生日

 12月9日 吉祥寺 MANDA-LA2(0422-42-1579)
           http://www.mandala.gr.jp/
 開場 18時30分 開演 19時
 料金 前売り、当日共に3400円+ドリンク
    前売り券は11月20日よりMANDA-LA2店頭にて発売

 出演 もりばやしみほ
    STRADA
    杉林恭雄(くじら)
    原マスミ
    めいなCo.(張紅陽、浦山秀彦)
    西内隊
    大熊亘+千野秀一
    近藤達郎

[link:443] 2004年11月10日(水) 11:37


2004年11月17日(水)リミックス

10日ほど前に急ぎのリミックスを頼まれていたのを思い出し、午前中に作業する。リミックスは初めてなのだが、元の曲をCDから取り込んで、リコーダーをダビング…、完成!元がいいから、これくらいにしておいて大丈夫だろう。

[link:444] 2004年11月17日(水) 11:55


2004年11月18日(木)bloc

 office Kが開発したblocを使い始めてみた。まだ11月の予定しか入力できていないが、自分のスケジュールは今後blocで公開するようにしようと思う。
http://www.bloc.jp/sekizima/

[link:445] 2004年11月18日(木) 19:29


2005年01月22日(土)遅ればせながら

 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 今年も新宿ピットインで年越しのライブをして、1月5日まで帰省、その後6日からOKIDOKIとこまっちゃクレズマのツアーに出て、以後は通常の生活に。

 昨日はホッピー神山さんのレコーディング。昨年11月から頼まれていて、一昨日にも確認の電話があった。13時から録音なので、12時半くらいに入って欲しいとのこと。それで、昨日、吉祥寺のGOKスタジオへ12時半に入った。チェロの坂本さんや琴の八木さん、それにパーカッションの岡部君などがいる。
「あれ、関島さんも頼まれたんですか。」
「なんだか大人数のプロジェクトみたいですねえ。」
と、そこに事情通のボーカルKILILO嬢が
「大変!関島さん、ホッピーのレコーディングはアバコスタジオよ。」
ふむ、GOKで行われていたのはKirilola嬢のライブのリハだったか。何はともあれ、急いで早稲田にあるアバコスタジオへ。

 10分遅れでアバコスタジオに到着。あわててスタジオに入ると、広いスタジオの中でストリング、管打楽器が席について、指揮台のホッピーさんが説明を始めていた。やばい。
「いつものスタジオと間違えました!」
「すると、うちのスタジオに行ったのかな。」
振り向くとGOKの近藤さんだった。

 その後録音は5時間ほど。管弦打同じ部屋での一発録りはさすがに緊張する。隣に座っていたのが音楽を熟知しているトロンボーンの松本さんで、いろいろ勉強になった。

 今日は高円寺の円盤にてふいごのライブ。早くも今年10本目のライブになる。

[link:446] 2005年01月22日(土) 14:17


2005年02月22日(火)今月のライブ終了

 栗コーダーのツアーに続いて、カバレットシネマ、アノン、パスカルズ、西内隊と連日楽しいライブが続いたが、昨日の西内隊で一区切り。最近ちょっと飲みすぎだ。昨夜も朝まで鶯谷で飲んでしまった。それにしても、今月はいいライブが多かった。音楽やっていて良かった。

 話は変わるが、ニフティのパソコン通信のサービスが停止になる。今でもAirCraftを使ってパソコン通信経由でメールをやりとりしている僕にとては一大事なのだが、それほど話題になっていないところをみると、パソコン通信を使っている人はほとんどいないのだろうな。あさかぜの廃止と同じく、時代の移り変わりを感じる。

[link:447] 2005年02月22日(火) 15:39


2005年03月12日(土)この10日間

 ライブドアの社長は最初僕と同年代かと思ったら、意外と若かった。僕の年代の男子は株を「男一匹ガキ大将」というマンガで知ったので、「株と言うのは買い占めたり買い占められたりするもの」「会社というのは乗っ取ったり乗っ取られたりするもの」と最初に刷り込まれている。

3月2日

 栗原さんの書きで「いないいないばあ」のBGMの録音。初めてヤマハのCS01を使ってみたが、内蔵スピーカーの音がしょぼくて、なかなか良い。

3月3日

 高円寺の老舗沖縄料理屋、抱瓶にてシカラムータのライブ。お客さんの盛り上がりがすごかった。終わった後は、泡盛を大量に飲む。

3月4日

 茅ヶ崎市民文化会館にてこまっちゃクレズマのライブ。地元の障害者のための作業所が中心になっている音楽会で、昨年に続き出演。最後はお客さんもステージに上がってもらって、大ダンス大会となる。

3月5日

 大阪で大阪楽団のリハ。大阪楽団は大阪にちなんだ古き良き時代の曲を中心にした楽団で、明日が初コンサート。僕も半分くらいアレンジさせてもらった。夕方のリハだったので、夕食後早めに宿で寝る。織田作之助の話をしていたら自由軒のカレーが食べたくなったので、夕食は自由軒の名物カレーを食べた。

3月6日

 朝8時頃起きる。ここ1年間で最長の睡眠時間だった。昼食は難波のインディアンカレーという古びた店に入ってみる。変わったカレーだった。さて、大阪楽団のコンサートはフィドル倶楽部にて。1時間強の短いコンサートだったが、満員の客席の年齢層がかなり高かったことを考えるとちょうど良い長さだったかもしれない。最年長のお客さんは92歳だった。大阪楽団の演奏はなかなか良い雰囲気。いろいろなところからメンバーが集まっているのも良いのだろう。指揮をしていた古川さんはSP盤のマニアで、本当に楽しそうに指揮をしていた。今回のアレンジは原曲にほとんど忠実にやってみたのだが、昔のアレンジはなかなか面白い。僕も蓄音機が欲しくなってしまった。この日残念だったのは、スペシャルゲストに予定されていたはっちゃんぶんちゃんが来られなかったこと。本当に残念だ。
http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/050212/06.html

3月7日

 もQさんの訃報を聞く。名古屋を通過する新幹線の中でご冥福をお祈りする。東京に戻って明日のアレンジ、そして打ち合わせ。オルテンドーの三枝さんのライブを聞きにMANDA-LA2に行く。あいかわらずすごい声だ。

3月8日

 辰野の三浦久さん宅で録音。昨年録音したアルバム「千の風」に「碌山」という曲が入っているのだが、その「碌山」を中心に安曇野にある碌山美術館で販売するミニアルバムを作ることになったそうだ。「千の風」から3曲と、今回新しく録音する「次郎」という曲の4曲入りとなる。「次郎」は碌山に影響をあたえた井口喜源治の詩に曲をつけたもの。文語体の難しい歌詞に、アレンジをどうするかずっと迷っていたのだが、テューバとバリトンホルンのカルテット(といっても僕一人だが)をベーシックにすることにした。僕のバリトンホルンは1895年製で、それは碌山が井口喜源治と安曇野で時間を過ごしていた頃だ。こじつけではあるが、そんなところから理由を拾ってきてうまくいく場合もある。エンジニアの石崎さんの車で三浦さんのお宅に行き、この日は三浦さんの弾き語りと僕のカルテットの録音。

3月9日

 昨日録音したベーシックに、昨夜遅く到着した中尾のゴロスとソプラノサックス、本日到着したHONZIのバイオリンとマンドリンを重ねて、録音終了。なかなか良いテイクが録音できた。石崎さんの車で夜遅くに東京着。

3月10日

 入谷なってるハウスにてOKIDOKIとパワートリオの対バンでライブ。なかなか良い組み合わせだったと思う。パワートリオでベースを弾いているかわいしのぶさんは回文の本も出している回文家でもある。なぜか最後のセッションで回文を披露しあうコーナーになってしまった。僕は憶えていた旧作を出したのだが、かわいさんが「放送できなかった回文」というのを紹介したので、つい調子に乗って下ネタ回文まで披露してしまった。

 3月11日

 石崎さん宅で先日録音した三浦さんの「次郎」のミックス。4曲入りのミニアルバムだが、とても聞きごたえのあるものとなった。その後栗原さん宅でブツの受け渡し。

 最近家でよく聞いているのは小間さんのソロアルバムだ。何だか気持ちよくて、音楽の仕事をしている時以外はずっとかけている。

「青空/小間慶大」(リトルモアレコーズTLCA1015)









[link:448] 2005年03月12日(土) 14:40


2005年03月19日(土)壊れたり無くしたり

 3月14日からオフノートレーベルの企画ライブを東京、名古屋、京都でやった。今回は鈴木翁二さんをメインのゲストに新ユニットのウタタネ(薄花葉っぱの女性3人+小暮はな+水晶)、いとうたかおさん、オクノ修さん、それにオフノートのレギュラーバンドという出演者。それぞれに良いライブだったが、十数人で移動しているツアーにしては動員が寂しかった。毎回内容を変えながらこのライブシリーズは隔月で続いていく。次の5月のライブは多くの人に聞いてもらいたい。今のままでは実にもったいない。

 今回のツアーでは船戸さんが全般にベースを弾いていて、しかも上ものは山田さんのハープ、HONZIのバイオリン、中尾君のサックスと豊富、つまり僕は案外やらなければならないことが少ない。そこで、場面によってトモミンを使ってみることにした。ところが、吉祥寺MANDA-LA2でのリハーサルでトモミンを鳴らしてみると、どうもおかしい。PASSスイッチが利かないのだ。中を見てみると、スイッチが割れて崩壊していた。PASSスイッチは僕がトモミンを演奏する上で多用する場所なので、これは困る。とりあえずこの日はPASSスイッチを使わずに演奏してみたが、どうも調子が出ない。まあ、特殊な部品では無いので、暇なときに秋葉原に行けば済むことではあるが、現状では中途半端にしか演奏できないのでトモミンをツアーに持って行くのはやめることにした。
(PASSスイッチとは、写真のトモミン本体の中央に突き出しているスイッチhttp://www.adachitomomi.com/j/a/tomomin.html

 ツアーで名古屋に向かう車中にて他のメンバーから昨日吉祥寺でのトモミンが良かったと言われ、トモミンを持ってこなかったことをちょっと後悔したのだが、ふと、ツアーに持ち歩いているiBookをトモミンの代わりに使えないかと思いついた。早速得三でLOGICを立ち上げ、いくつか音を作ってみる。最近のLOGICはCAPSLOCKを押しておくとコンピューターのキーボードが鍵盤代わりになるので、演奏には本体のキーボードを使用。ラインアウトは使わないで、コンピューターの内蔵スピーカーから出してマイクで拾う。つまりiBookを何にも接続しないで、完結した楽器として使ってみたわけだ。この状態だと実にか細い音しか出ないのだが、それが良い雰囲気だった。だいたい聞こえるか聞こえないかくらいで電子音がどこからともなく漂っているのが理想だったので、ちょうど良い。得三と翌日の磔磔はこの状態で演奏した。ただ、ステージ上にノートパソコンが置いてあるのがどうにも格好悪い気がして、物陰に隠しながら使っていた。

 磔磔の2日目、サウンドチェックでiBookを鳴らそうと思ったら、XSKeyが見つからない。XSKeyというのは、LOGICのプロテクトを解除するところのUSB端子に差し込む小さなパーツで、それを装着しないとLOGICが立ち上がらないようになっている。ライブで使っていたこともあって、いつもと違う場所にXSKeyをしまっていたのだが、どうもそれが良くなかったようだ。考えられる場所はステージか、ホテルか、自分の荷物の中くらい。捜せる場所は捜して、ホテルにも連絡したが、結局見つからなかった。たぶんホテルの掃除の人が不要物と思って捨ててしまったのだろう。少なくとも高価なものには見えない。例えて言えば、おまけの栓抜きのような外観だ。ライブは他の楽器も使えるのでまだ良いが、東京に戻ったらいろいろやらなければならないことがあるので
すぐにLOGICを使いたい。APPLEで再発行してくれるのにどれくらい時間がかかるのだろう。困った困った。

 その夜はついつい朝まで飲んで、そのまま京都駅から新幹線で帰宅。家に着いたら、ホテルから電話があって、XSKeyを見つけたので送ってくれるとのこと。良かった良かった。捨ててしまったのではと疑ってホテルに申し訳ない。いや、パレスサイドホテルは良いホテルです。

[link:449] 2005年03月19日(土) 04:45


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