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[link:564] 2013年01月13日(日) 11:41
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最初に松永さんと会ったのは1980年代の後半くらいだっただろうか、JAGATARA関係の大晦日のセッションで一緒になった時だったと思う。そして次に会ったのがJAGATARAの「それから」というアルバムの発売記念ライブだった。「それから」はゲストが多数参加したアルバムだったので、発売記念ライブも曲ごとに入れ替わり立ち替わりゲストが参加するようなものだった。僕もそのアルバムにホーンセクションとして参加していたのだが、自分の出番は3曲くらいだったので、出番以外は芝浦インクスティックの楽屋のある2階部分でライブを聴いていた。当時のJAGATARAはそれはそれは強力なバンドだった。そして、松永さんがゲストで登場した時のことだ。そのアルバムでもゲスト参加していた松永さんが1曲だけベースを弾いたのだが、途中ベースをフィーチャーしたパートで松永さんはアドリブソロをとるでもなく、淡々とベースラインを弾き続けていた。後で聴いたらアドリブソロを弾くのは本人が嫌がったためにそのようになったらしい。そのただただベースラインを弾いているソロがすごかった。グルーブがぐるぐる回って、音が頭の上5mくらいでとぐろを巻いているような感じだった。それ以来、松永さんは僕が最も尊敬するベーシストになった。
あれから20年以上経つ。幸運にも松永さんと共演したり、対バンで演奏を聴く機会があると、いつも松永さんのベースラインに耳を澄ませていた。時にはグルーブの秘密を探ろうとしていた。
松永さんが亡くなった後に、松永さんにコントラバスを習っていた小塚昌隆君がネットに書いた文章がある。この中で小塚君が松永さんから学んだことを小塚君の言葉で書いている。これは演奏をする人以外にもぜひ読んでいただきたい。小塚君の言葉でまとめてあるが、僕には松永さんの言葉として響いた。
http://www.barks.jp/news/?id=1000081470